下記の図1、2、3は、文部科学省が発表した日本における特別支援学校・学級在籍者数と通級により指導を受けている児童数の推移です。一目でお分かりになるように、近年に入り発達障害の児童数は増加しています。 では、実際に発達障害の児童の割合はどの程度なのでしょうか?
特別支援学校在籍者数
■図1 特別支援教育の現状①~特別支援学校の現状(平成25年5月1日現在)
特別支援学級の現状
■図2 特別支援教育の現状② ~特別支援学級の現状(平成25年5月1日)~
通級による指導の現状
■図3 特別支援教育の現状③ ~通級による指導の現状(平成25年5月1日)~
発達障害の割合に関する最近の報告をまとめてみると、知的障害1%、自閉症2%、注意欠陥多動障害3~5%、 限局性学習障害5%などとなっています。
それぞれの障害は重複していることがありますが、単純に合計すると、子供の約1割以上が発達障害ということになります。
2012年文部科学省の全国調査でも、通常クラスに在籍する生徒児童のなかで発達障害と考えられる生徒児童が約6.5%認められたと報告されたことと、現在、我が国において、特別支援教育を受けている児童生徒は、支援クラス、支援学級など全部含めて2.9%(2012年)であり、この両者の合計は9.4%となり、文部科学省のデータからも約1割の児童が発達障害であるということが分かります。
発達障害の症状は軽度から重度までありますが、児童の10人に1人が何らかの障害を抱えているということになります。現在では、発達障害は決して珍しい病気とは言えないのです。