尿中有機酸・尿ペプチド検査

この尿検査では、有機酸(OAT、62種)テスト検査・ペプチド(グルテン・カゼイン)などの分解酵素の 状況や酵母菌など、腸内細菌の状況を調べます。自閉症児の場合、酵母菌が増えやすく、またグルテンやカゼインを分解する酵素も不足傾向にあります。カゼイン・グルテンが分解されないと、これがアヘンやモルヒネのような麻薬様物質に変化し、多動の原因となります。

尿中有機酸・尿ペプチド検査とは

食物中の栄養成分や、環境中の汚染物質などは一旦、体内に入ると、人間の酵素タンパク質による変化を受けます。食物中の栄養成分であれば、消化吸収されて、そこで生まれる老廃物は、便や尿となって体外へ排出されます。

一方、環境中の汚染物質がやむを得ず体内に侵入した場合は、便や尿に溶け込みやすい形にして排泄が行われます。
尿へ排泄される場合は、水に溶けやすい形の有機酸に変化させて排泄されます。



このため、尿中の有機酸を測定すると、体内での化学反応の一部を体外(尿)で知ることが出来ます。
尿中の有機酸の量は、体内での酵素タンパク質が関係する反応と密接に結びついているため、有機酸量を測定することで、遺伝子多型による個人差を評価することができ、場合によっては、有害ミネラルである水銀や鉛による酵素反応への阻害の程度を知ることが出来ます。

データによると自閉症児の尿の中にはアヘンのような働きをするペプチド(たんぱく質が分解された物質)が、高い確率で発見されていて、脳の働きに影響を及ぼしています。毛髪ミネラル検査結果と結びつけることにより、より正確な個人個人による生命活動の違いを確認することが出来ます。

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