二次障害

発達障害者が本来抱えている困難さとは別の二次的な情緒や行動の問題が出てしまうものを、二次障害といいます。

二次障害とは

「何をやってもうまくいかない」という思い、プレッシャーが強くなると、何に対してもやる気が湧いてこなくなったり、自分に対して否定的になったりと、自己評価が低下してしまいます。
 

 
自己評価が低下した状態がずっと続くと、学習意欲の低下・欠如、引きこもりや不登校、うつ状態の他、非行との関連も注目されており、注意欠陥多動性障害の一部は小学校高学年において反抗挑戦性障害に、青年期で行為障害、成人後に反社会的人格障害になる、
 
いわゆる二次障害の可能性もあるといわれています。
 

このような症例では発達障害児に対しての理解不足や虐待など、
家庭環境や学校などの教育環境が大きな影響を与えていることが知られています。
 

適切な時期に治療のほか、家族、周囲の病気に対しての理解、
教育的な介入を行うことが大切です。

発達障害のお子様を抱えるご家族は、家の中で、あるいは外出先で子どもが「してほしくない行動」をとる場面に必ず遭遇します。そんな時、つい感情的になって子どもに怒ってしまったり、はたまた諦めて放っておく、などといったことが日常的に行われ、「してほしくない行動」は減るどころかますますエスカレートしたり、あるいは反抗的になったり、親子関係そのものが悪くなってしまうでしょう。

二次障害は発達障害児を取り巻く環境がつくり出した心の病と言っても過言ではないのです。

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